Azureとは?Microsoft Azureの基本と使い方を初心者向けに解説
技術
公開日: 2026/03/26
目次
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はじめに
「Azure」という言葉を聞いたことはあるけれど、何ができるのかよくわからない——そんな方は多いのではないでしょうか。
AzureはMicrosoftが提供するクラウドサービスで、世界中の企業や開発者に利用されています。エンジニアの求人票でも頻繁に登場するキーワードであり、IT業界への転職を目指すうえで避けて通れない知識のひとつです。
この記事では、Azureとは何かという基本から、主なサービスの概要、Azure Portalの使い方、AWSとの違い、さらに学習の始め方まで、初心者にもわかりやすく解説します。読み終える頃には、Azureの全体像をつかんで自分で触り始められる状態になるはずです。
AzureはMicrosoftのクラウドサービス
クラウドサービスとは何か
クラウドサービスとは、インターネットを通じてサーバー・ストレージ・データベース・ソフトウェアなどのコンピューティングリソースを利用できる仕組みのことです。
従来は、企業がサーバーを自社で購入・設置・管理する「オンプレミス」が主流でした。クラウドでは、必要なリソースをオンデマンドで借り受け、使った分だけ料金を支払う形式が基本です。
代表的なメリットは以下のとおりです。
- 初期投資が不要で、小規模から始められる
- 需要に応じてリソースをすぐにスケールアップ・ダウンできる
- ハードウェアの保守・管理が不要になる
AzureはMicrosoftが提供するクラウド基盤
Azure(Microsoft Azure) は、Microsoftが2010年から提供しているクラウドプラットフォームです。仮想マシン・データベース・AI・開発ツールなど200以上のサービスを提供しており、エンタープライズ向けの機能が充実していることが特徴です。
MicrosoftはWindows・Office・Visual StudioなどのITサービスで世界的に有名です。Azureはこれらの既存製品との親和性が高く、Windows ServerやMicrosoft 365と組み合わせやすい点でも支持されています。
Azureが普及している理由
AzureはAWSに次ぐ世界第2位のクラウドシェアを持ち、特に大企業・官公庁・金融機関といったエンタープライズ領域で強みを発揮しています。
普及の背景には以下の要因があります。
| 理由 | 詳細 |
|---|---|
| Microsoftブランドへの信頼 | 既存の企業ユーザーがスムーズに移行しやすい |
| Windows環境との統合性 | Active DirectoryやOffice 365と連携が容易 |
| セキュリティ・コンプライアンス | 金融・医療・公共機関向けの認証取得数が多い |
| グローバルリージョン | 60以上のリージョンで世界中のユーザーに低遅延で提供 |
Azureで何ができるのか

仮想マシンとコンピューティング
Azureの中核サービスのひとつがAzure Virtual Machines(VM) です。WindowsまたはLinuxの仮想マシンをクラウド上に立ち上げ、自由に設定・操作できます。
オンプレミスと同様の感覚でサーバーを扱えるため、既存のシステムをクラウドに移行(リフト&シフト)する際に広く活用されています。用途に応じてCPU・メモリ・ストレージを柔軟に選択でき、スポットVM(余剰リソースの格安利用)なども利用可能です。
ストレージとデータベース
Azureには多様なストレージ・データベースサービスが揃っています。
| サービス名 | 概要 |
|---|---|
| Azure Blob Storage | 画像・動画・ログなど非構造化データの保存に最適 |
| Azure SQL Database | フルマネージドのリレーショナルデータベース。SQL Server互換 |
| Azure Cosmos DB | グローバル分散対応のNoSQLデータベース |
| Azure Data Lake Storage | ビッグデータ分析向けの大容量ストレージ |
用途・規模・コストに合わせて選択でき、エンタープライズからスタートアップまで幅広く使われています。
AIと機械学習サービス
AzureはAI・機械学習の分野でも豊富なサービスを提供しています。
| サービス名 | 概要 |
|---|---|
| Azure OpenAI Service | ChatGPTなどのOpenAI製モデルをAPI経由で利用できる |
| Azure Machine Learning | 機械学習モデルの構築・学習・デプロイを一元管理 |
| Azure Cognitive Services | 画像認識・音声認識・自然言語処理などをAPIとして提供 |
コードを書かずにAIを活用できるノーコード機能も充実しており、開発経験が浅い段階でも取り組みやすいサービスです。
Azure Portalの基本と無料アカウントの作成
Azure Portalとは何か
Azure Portalは、Azureのすべてのサービスをブラウザから操作するためのWebコンソールです。URLは https://portal.azure.com で、Microsoftアカウントがあればアクセスできます。
Azure Portalでは以下の操作が可能です。
- 仮想マシン・データベースの作成・管理
- コスト・使用状況のモニタリング
- セキュリティ設定・ユーザー権限の管理
- サービス間の接続・ネットワーク設定
GUIベースで直感的に操作できるため、コマンドラインに慣れていない初学者にも取り組みやすい環境が整っています。

無料アカウントの作成手順
Azureは無料アカウントを用意しており、最初の30日間は200ドル分のクレジットが付与されます。また、12か月間無料で使い続けられるサービスも多数あります。
作成手順は以下のとおりです。
1.Azureの無料アカウントページにアクセスする
2.「無料で始める」をクリックする
3.Microsoftアカウントでサインインする(未取得の場合は新規作成)
4.氏名・住所・電話番号を入力する
5.クレジットカード情報を入力する(課金確認用。無料枠内では請求されない)
6.利用規約に同意して完了する
クレジットカードの登録が必要ですが、無料枠を超えない限り費用は発生しません。学習目的であれば十分に無料で試せます。
Azure Portalの画面構成と基本操作
Azure Portalにログインすると、以下のような画面構成になっています。
| エリア | 説明 |
|---|---|
| 左ナビゲーション | よく使うサービスのショートカット |
| 検索バー(上部) | サービス名やリソース名で素早く検索 |
| ダッシュボード | 任意のリソースをカード表示でまとめた一覧 |
| リソースグループ | 関連するリソースをまとめて管理する単位 |
まずは検索バーで「仮想マシン」と入力し、VM の作成画面を開いてみることをお勧めします。実際に手を動かすことがAzure理解の一番の近道です。
AzureとAWSの違いを比較する
シェアとポジションの違い
クラウド市場ではAWS(Amazon Web Services)がシェア1位、Azureが2位というポジションが続いています。
| 項目 | AWS | Azure |
|---|---|---|
| 提供開始 | 2006年 | 2010年 |
| 市場シェア(2024年目安) | 約31% | 約24% |
| 強みの領域 | スタートアップ・Web系 | エンタープライズ・Microsoft環境 |
| 日本での採用例 | EC・メディア・SaaS企業 | 製造・金融・官公庁 |
得意領域の違い
AWSはサービスの種類が最も多く、スタートアップや個人開発者にとって学習リソースも豊富です。
一方、AzureはMicrosoft製品との連携と企業向けのガバナンス・セキュリティ機能に強みがあります。既存のWindows Server環境をクラウドに移行したい企業や、Active DirectoryやMicrosoft 365を活用している組織にとって、Azureは移行コストを最小化できる選択肢といえます。
エンジニア転職における需要の差
転職市場においては、AWSの求人数がAzureを上回る傾向があります。ただし、大手SIer・金融・製造業などの安定した大企業ではAzureスキルの需要が高く、年収水準も高い傾向にあります。
どちらを優先して学ぶかは、目指すキャリアによって変わります。まずは自分が入りたい業界・企業の求人票でどちらが多く登場するかを確認することが、実践的な第一歩です。
Azureを学ぶための具体的なステップ
無料リソースと公式ドキュメントの活用
Azureの公式ドキュメントは日本語対応が充実しており、初心者から上級者まで活用できます。特にMicrosoft Learnは、ステップバイステップで学べる無料のオンライン学習プラットフォームで、Azureの入門から認定資格対策まで幅広いコンテンツが揃っています。
| リソース | 特徴 |
|---|---|
| Microsoft Learn(日本語) | ブラウザ上で実習できるサンドボックス環境付き |
| Azure公式ドキュメント | 各サービスのリファレンスや構成例が詳細に記載 |
まずはMicrosoft Learnで「Azure の基礎」ラーニングパスから始めることをお勧めします。
Azure認定資格について
Azureには体系的な認定資格が用意されており、スキルの証明として転職・昇進に活用できます。
| 資格名 | レベル | 概要 |
|---|---|---|
| AZ-900(Azure Fundamentals) | 入門 | Azureの基礎概念を問う。IT未経験者にも挑戦しやすい |
| AZ-104(Azure Administrator) | 中級 | 仮想マシン・ネットワーク・ストレージの管理が対象 |
| AZ-204(Azure Developer) | 中級 | アプリ開発・デプロイ・セキュリティが対象 |
| AZ-305(Azure Solutions Architect) | 上級 | クラウドアーキテクチャ全体を設計する能力を問う |
転職を目指すなら、まずAZ-900を取得して基礎を証明し、その後は志望職種に合わせてAZ-104(インフラ系)またはAZ-204(開発系)を目指す流れが王道です。
プログラミングスクールでクラウド学習を加速する方法
独学でAzureを学ぶことは可能ですが、体系的かつ効率よく習得するにはプログラミングスクールの活用が有効です。スクールでは以下のメリットがあります。
- カリキュラムに沿って迷わず進められる
- 現役エンジニアへの質問・フィードバックが受けられる
- 転職支援と学習を並行できる
クラウドスキルを短期間で実務レベルまで引き上げたい方には、スクールを活用した学習が特に効果的です。
まとめ
AzureはMicrosoftが提供する世界第2位のクラウドプラットフォームであり、仮想マシン・ストレージ・AI・データベースなど200以上のサービスを提供しています。
Azure Portalを通じてブラウザから直感的に操作でき、無料アカウントで今すぐ試し始めることが可能です。AWSとの違いを理解したうえで自分のキャリア目標に合った選択をすることが重要です。
Microsoft Learnや認定資格を活用して学習を体系化することが、Azureスキル習得の近道です。