【保存版】CCNA資格ガイド|受験料・難易度・勉強方法
資格
公開日: 2026/04/02
目次
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はじめに
「ネットワークエンジニアとして働きたい」「インフラスキルを証明したい」そんな方が最初に目指す資格のひとつが「CCNA」です。
CCNAはネットワーク機器で世界トップシェアを誇るCisco(シスコ)社が認定するネットワーク資格で、ルーティング・スイッチング・セキュリティ・自動化など幅広いスキルを証明できます。未経験からインフラエンジニアを目指す方にとっても、現役エンジニアがキャリアアップを狙う方にとっても価値の高い資格です。
この記事では、CCNAの概要・受験料・難易度から、過去問を活用した効率的な勉強方法・受験申し込みの流れまで、合格に向けて必要な情報を網羅的に解説します。
CCNA試験の基本情報
まずCCNAの基本的な位置づけと試験の概要を整理しましょう。
CCNAの概要とCisco認定資格の体系

CCNA(Cisco Certified Network Associate) は、米Cisco Systems社が提供するネットワーク認定資格のひとつです。ルーティング・スイッチング・IPアドレッシング・セキュリティ・クラウド・自動化などの分野をカバーし、ネットワーク技術者としての基礎力を証明します。
Cisco認定資格は以下のレベルで体系化されています。
| レベル | 資格名 | 概要 |
|---|---|---|
| Entry | CCST | ネットワークの最基礎(2022年新設) |
| Associate | CCNA | ネットワーク技術者の登竜門 |
| Professional | CCNP | より高度な専門知識 |
| Expert | CCIE | 最高レベルの技術者認定 |
CCNAはAssociateレベルに位置し、ネットワーク分野の実務経験がない方でも取得を目指せる入門〜中級資格です。現行の試験は200-301 CCNA(2020年改訂版)が対応しており、1つの試験で合格することでCCNAを取得できます。
試験形式・受験料・合格基準
試験の基本情報
| 内容 | |
|---|---|
| 試験コード | 200-301 CCNA |
| 試験時間 | 120分 |
| 出題数 | 100〜120問程度 |
| 出題形式 | 選択式・ドラッグ&ドロップ・シミュレーション問題など |
| 合格基準 | 1000点満点中約825点(目安) |
| 受験料 | 42,900円(税込)※2024年時点 |
| 有効期限 | 3年間 |
受験料は42,900円(税込)と高額なため、できる限り一発合格を目指した準備が重要です。
試験の特徴として、シミュレーション問題があります。これは実際のCiscoルーターやスイッチの設定画面をシミュレートした環境でコマンドを入力する記述式の問題で、知識だけでなく実際の操作経験が求められます。
CCNAの難易度と合格率
受験を検討する際に気になる難易度について詳しく解説します。
難易度の実態と必要な学習時間の目安
CCNAの難易度は中程度〜やや高めとされています。ネットワーク未経験者が一から学ぶ場合と、ある程度の実務経験がある方では大きく異なります。
学習時間の目安は以下のとおりです。
- ネットワーク未経験者:200〜300時間(3〜6ヶ月)
- 実務経験が1〜2年ある方:100〜150時間(1〜3ヶ月)
経験の有無によって必要な学習量は大きく変わるため、まず自分のレベルを把握した上で学習計画を立てましょう。
Cisco社は公式に合格率を公開していませんが、一般的には40〜50%程度と言われています。つまり受験者の半数程度は不合格になる試験であり、十分な準備が不可欠です。
難易度が高い理由のひとつが、前述のシミュレーション問題です。選択式問題だけなら暗記で対応できますが、シミュレーション問題は実際にコマンドを打って設定を完了させる必要があるため、理解の深さが問われます。
他のIT資格との難易度比較
CCNAを他の人気IT資格と難易度で比較してみましょう。
| 難易度 | 学習時間の目安 | |
|---|---|---|
| ITパスポート | 易しい | 100〜150時間 |
| 基本情報技術者試験 | 普通 | 150〜200時間 |
| CCNA | やや難しい | 200〜300時間(未経験) |
| CCNP | 難しい | 400〜500時間 |
| LinuC Level 1 | 普通 | 100〜200時間 |
CCNAは基本情報技術者試験よりも難しく、ネットワーク分野に特化した専門知識が求められます。しかし適切な準備をすれば未経験でも合格できる資格であり、取得後のキャリアへの影響は大きく、積極的に目指す価値のある資格です。
CCNAで学べる内容と取得するメリット
CCNAで何が身につくのか、取得後にどんな変化が起きるのかを解説します。
試験範囲(ネットワーク・セキュリティ・自動化)
現行の200-301 CCNAでは、以下の6つのドメインから出題されます。
| 出題比率 | 主な内容 | |
|---|---|---|
| ネットワークの基礎 | 20% | OSI参照モデル・TCP/IP・IPアドレス |
| ネットワークアクセス | 20% | VLAN・スイッチング・無線LAN |
| IP接続 | 25% | ルーティング・OSPFプロトコル |
| IPサービス | 10% | NAT・DHCP・QoS・NTP |
| セキュリティの基礎 | 15% | ACL・VPN・認証 |
| 自動化とプログラマビリティ | 10% | REST API・Ansible・Python基礎 |
特にIP接続(25%) の出題比率が高く、ルーティングとOSPFは重点的に学ぶ必要があります。また、近年追加された「自動化とプログラマビリティ」の分野ではREST APIやPythonの基礎知識も問われます。
CCNA取得後のキャリアパスと年収への影響

CCNAを取得することで、以下のようなキャリアの変化が期待できます。
- ネットワークエンジニア・インフラエンジニアへの転職が有利になる
- 現職での手当・昇給の対象になるケースがある
- CCNPなどの上位資格へのステップアップにつながる
- フリーランスとして案件を受ける際のスキル証明になる
転職市場においては、CCNAは「基礎的なネットワークスキルを持っている」証明として評価されます。未経験からインフラエンジニア転職を目指す方は、CCNA取得が大きな強みになります。
年収への影響については、CCNPやCCIEなどの上位資格へ進むことで、さらに高年収が期待できます。まずはCCNAを足がかりに、段階的なスキルアップを目指しましょう。
CCNAの効果的な勉強方法
ここでは合格に向けた具体的な学習方法を紹介します。
参考書・過去問の選び方と活用法
おすすめの参考書
CCNAの学習でよく使われる参考書は以下のとおりです。
- 「シスコ技術者認定教科書 CCNA 完全合格テキスト&問題集」(翔泳社) — 日本語で体系的に学べる定番教材
- 「CCNA 200-301 Official Cert Guide」(Cisco Press) — Cisco公式の英語テキスト。詳細で信頼性が高い
過去問の活用方法
CCNAは正式な過去問が非公開ですが、Ping-t(https://ping-t.com) やUdemyなどのオンライン模擬試験サービスが広く使われています。
効果的な過去問の使い方は以下のとおりです。
1.参考書でひととおりインプットする(1〜2ヶ月)
2.模擬試験で現状の実力を確認する
3.間違えた問題を参考書で復習する
4.模擬試験を繰り返し、正答率85%以上を目指す
5.シミュレーション問題の対策をPacket Tracerで行う
合格点の目安は1000点中825点程度なので、模擬試験での正答率85〜90%が合格ラインの目安です。
Cisco Packet Tracerを使った実機演習の重要性
CCNAで最も対策が難しいのがシミュレーション問題です。選択式の知識だけでは解けないため、Cisco Packet Tracerというシミュレーターを使った実機演習が欠かせません。
Cisco Packet TracerはCiscoが無料で提供しているネットワークシミュレーターです。実際の物理機器がなくても、PC上でルーター・スイッチの設定を練習できます。
# Packet TracerでのCLI操作例
Router> enable
Router# configure terminal
Router(config)# interface GigabitEthernet0/0
Router(config-if)# ip address 192.168.1.1 255.255.255.0
Router(config-if)# no shutdown
Router(config-if)# end
Router# show ip interface brief
Cisco Networking Academyのアカウントを作成すれば無料でダウンロードできます。参考書と並行してPacket Tracerで実際に手を動かすことが、シミュレーション問題への最良の対策です。
CCNAの受験申し込みから当日の流れ
実際に受験するための手順を解説します。
受験申し込みの手順と試験日の選び方
CCNAの受験はPearson VUE(ピアソンビュー)というテスト配信会社を通じて申し込みます。
申し込みの手順は以下のとおりです。
1.Cisco IDの取得(cisco.comでアカウント作成)
2.Pearson VUEのサイト(pearsonvue.com/cisco)にアクセス
3.試験(200-301 CCNA)を検索して選択
4.試験会場・日時を選択する(全国主要都市のテストセンターで受験可能)
5.受験料42,900円(税込)をクレジットカード等で支払う
試験日は比較的柔軟に選べますが、キャンセルは受験日の24時間前までが原則です。十分な準備ができていない状態で受験するより、延期してでも万全の状態で臨む方が費用対効果は高くなります。
試験当日の注意点と再受験ポリシー
当日の持ち物と注意点
- 顔写真付きの本人確認書類(運転免許証・パスポート等)を持参する(試験会場の指示に従う)
- 試験中はメモ用紙と鉛筆が配布される(持参物の持ち込み不可)
- 試験時間は120分で、途中退出可能
- 試験終了後、その場でスコアレポートが確認できる
再受験ポリシー
不合格の場合は以下のポリシーに従い再受験できます。
- 1回目不合格後 — 5営業日以上経過後に再受験可能
- 2回目以降不合格後 — 各回につき14日以上経過後に再受験可能
- 12ヶ月以内の受験回数制限 — 最大3回まで
再受験には毎回受験料がかかるため、最初の受験に向けて十分な準備をすることが重要です。
まとめ
CCNAはCisco社が提供するネットワーク技術者の登竜門的資格であり、取得することでルーティング・スイッチング・セキュリティ・自動化といった幅広いネットワークスキルを証明できます。受験料は42,900円(税込)と高額なため、参考書・過去問サービス・Packet Tracerを組み合わせた計画的な学習が合格への近道です。
特にシミュレーション問題への対策は入念に行う必要があり、Packet Tracerでの実機演習なしに合格を目指すのは難しいと言えます。未経験からネットワークエンジニアを目指す方は200〜300時間程度の学習時間を確保し、模擬試験の正答率が85%を超えてから本番に臨みましょう。CCNAを取得することで、転職・昇給・上位資格へのステップアップなど、キャリアの可能性が大きく広がります。