情報セキュリティマネジメント試験とは?難易度・合格率・勉強法を解説
資格
公開日: 2026/03/26
目次
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はじめに
「情報セキュリティマネジメント試験ってどんな試験?」「自分でも合格できる?」と気になっている方は多いのではないでしょうか。IT分野の資格は種類が多く、どれを選べばよいか迷いがちです。
情報セキュリティマネジメント試験は、情報処理推進機構(IPA)が実施する国家試験で、セキュリティの知識を体系的に証明できる資格です。
難易度は比較的低く、IT初心者でも十分合格を狙えると言われています。
本記事では、試験の概要・難易度・合格率から、出題範囲・おすすめ勉強法まで、受験判断に必要な情報をまるごと解説します。これから資格取得を目指す方はぜひ参考にしてください。
情報セキュリティマネジメント試験とは
試験の概要と目的
情報セキュリティマネジメント試験とは、独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)が実施するIT国家試験の一つです。情報セキュリティに関する基礎知識と管理能力を評価することを目的としており、合格者は組織における情報セキュリティマネジメントの実務を担う人材として認められます。
試験の主な目的は以下の通りです。
- 組織の情報資産を守るための知識を体系的に習得する
- セキュリティ管理の計画・運用・評価・改善ができる能力を証明する
- 情報セキュリティに関する国家資格として就職・転職の場で活用する
IT職を目指す未経験者やセキュリティ分野のキャリアを検討している方にとって、最初の一歩として適した資格です。

試験の歴史と近年の変更点
情報セキュリティマネジメント試験は2016年に新設された比較的新しい国家試験です。情報セキュリティの重要性が高まる社会情勢を受けて、セキュリティ人材の育成を目的に設けられました。
近年の主な変更点は以下の通りです。
| 時期 | 変更内容 |
|---|---|
| 2016年 | 試験新設(年2回・紙試験) |
| 2023年 | CBT(Computer Based Testing)方式に移行・随時受験が可能に |
| 2023年〜 | 科目A(知識問題)と科目B(実践問題)の2科目構成に変更 |
CBT方式への移行により、全国のテストセンターで通年受験が可能になりました。
年2回の試験日程に縛られず、自分のスケジュールに合わせて受験できる点は大きなメリットです。
他のIT資格との位置づけ
情報セキュリティマネジメント試験は、IPAが定めるIT資格の体系においてレベル2に分類されています。
| レベル | 主な資格 |
|---|---|
| レベル1 | ITパスポート |
| レベル2 | 情報セキュリティマネジメント試験、基本情報技術者試験 |
| レベル3 | 応用情報技術者試験 |
| レベル4以上 | 高度情報処理技術者試験(各種) |
ITパスポートを取得した後のステップアップ資格として位置づけられており、セキュリティ特化の資格としては入門に最適なレベルです。
情報セキュリティマネジメント試験の難易度と合格率
難易度の評価と他試験との比較
情報セキュリティマネジメント試験の難易度は、IT系国家試験の中では比較的低い部類に入ります。IPAのレベル分類でも、同レベルの基本情報技術者試験よりも難易度が低いとされています。
他の主要IT試験との難易度比較は以下の通りです。
| 試験名 | 難易度 | 勉強時間の目安 |
|---|---|---|
| ITパスポート | 低 | 50〜100時間 |
| 情報セキュリティマネジメント試験 | 低〜中 | 30〜100時間 |
| 基本情報技術者試験 | 中 | 200〜300時間 |
| 応用情報技術者試験 | 中〜高 | 500時間以上 |
プログラミングの知識がなくても合格できる点も特徴の一つです。セキュリティの管理・運用に関する知識が中心のため、文系・非エンジニア職でも挑戦しやすい試験です。
合格率の推移と現状
情報セキュリティマネジメント試験の合格率は、試験開始当初(2016年)に約88%と非常に高く、その後も70%前後で推移しています。IT系国家試験の中では合格率が高い試験の一つです。
合格基準は以下の通りです。
- 科目A:1,000点満点中600点以上
- 科目B:1,000点満点中600点以上
両科目ともに600点以上を取得することで合格となります。
過去問を中心にしっかりと対策すれば、合格ラインに達することは十分可能です。
必要な勉強時間の目安
合格に必要な勉強時間は、ITの基礎知識の有無によって異なります。
- IT知識がほぼない場合:50〜100時間程度
- ITパスポート取得者・IT関連業務経験者:30〜50時間程度
1日1〜2時間の学習を1〜2ヶ月続けることで合格圏内に入れるとされており、社会人や学生でも無理なく取り組める水準です。
試験の出題範囲と試験形式
科目Aと科目Bの内容
情報セキュリティマネジメント試験は科目Aと科目Bの2科目構成です。
| 科目 | 問題数 | 試験時間 | 内容 |
|---|---|---|---|
| 科目A | 48問 | 90分 | 知識問題(多肢選択式) |
| 科目B | 12問 | 90分 | 実践問題(事例形式) |
科目Aは情報セキュリティに関する知識を問う問題が中心です。
科目Bは実際の業務シーンを想定した事例問題で、状況を読み解いて適切な対応策を選ぶ形式となっています。
主な出題分野一覧
出題範囲は大きく3つのカテゴリに分けられます。
| 分野 | 主な内容 |
|---|---|
| 情報セキュリティ管理 | リスク管理、情報資産の管理、セキュリティポリシーの策定と運用 |
| 情報セキュリティ対策 | マルウェア対策、暗号化技術、アクセス制御、ネットワークセキュリティ |
| 情報セキュリティ関連法規 | 個人情報保護法、不正競争防止法、サイバーセキュリティ基本法など |
法令・規格に関する問題も出題されるため、情報セキュリティに関連する主要法規を押さえておくことが重要です。これらの分野を横断的に理解することが、高得点につながります。
CBT試験の受験方法と申込手順
CBT方式では、以下の手順で受験申込を行います。
1.IPA公式サイトで受験申込
IPAの公式サイトから受験申込を行い、試験日時・テストセンターを選択する。
2.受験料の支払い
受験料7,500円(税込)をクレジットカードまたはコンビニ払いで支払う。
3.テストセンターで受験
指定した日時に全国のテストセンターへ出向き、PC上で試験を受ける。
4.試験後すぐに結果確認
CBT方式のため、受験直後にスコアレポートで合否を確認できる。
受験日の3日前まで申込可能なため、学習の進捗に合わせて柔軟に受験日を設定できます。

合格するための効果的な勉強法
過去問を活用した学習のポイント
情報セキュリティマネジメント試験の合格に向けた最も効果的な学習法は過去問の繰り返し演習です。出題傾向が比較的安定しており、過去問を解くことで頻出テーマや問題のパターンを把握できます。
効果的な過去問活用のポイントは以下の通りです。
- 最低でも3〜5年分の過去問を解く
- 間違えた問題は解説をしっかり読み、なぜ間違えたかを理解する
- 同じ問題を繰り返し解いて定着させる
IPA公式サイトでは過去問が無料公開されています。
まずは公式の過去問から取り組み、正答率が安定してきたら問題集や模擬試験で応用力を鍛えましょう。
おすすめの教材・参考書
独学で学習する場合は、以下のような教材を組み合わせて活用するのが効率的です。
| 教材 | 活用方法 |
|---|---|
| テキスト(参考書) | 試験範囲の知識を体系的に学ぶための基礎固めに使う。「情報セキュリティマネジメント 合格教本」などの定番書が人気 |
| 問題集 | 知識の確認と実践力の強化に使う。解説が丁寧なものを選ぶと理解が深まる |
| 過去問サイト(無料) | 「過去問道場」などのWebサービスを活用すると隙間時間に演習できる |
テキストで知識をインプットしたら、すぐに過去問でアウトプットするサイクルを繰り返すことが、短期合格への近道です。
学習スケジュールの組み方
勉強期間の目安別に推奨スケジュールを紹介します。
1ヶ月で合格を目指す場合(IT知識あり)
- 1〜2週目:テキストで全体像を把握しながら過去問を並行して解く
- 3週目:過去問を本番形式で時間を計りながら演習する
- 4週目:苦手分野を集中的に補強し、模擬試験で最終確認する
2ヶ月で合格を目指す場合(IT知識なし・初心者)
- 1〜3週目:テキストを読んで基礎知識をインプットする
- 4〜6週目:過去問の演習を中心に進める
- 7〜8週目:苦手分野の強化と模擬試験で仕上げをする
毎日の学習時間が確保しにくい場合は、週単位で計画を立てると継続しやすくなります。
情報セキュリティマネジメント試験のキャリアへの活かし方
取得後のキャリアパスと就職への影響
情報セキュリティマネジメント試験に合格することで、次のようなキャリア上のメリットが期待できます。
- セキュリティ知識を持つ人材として採用市場での評価が上がる
- IT未経験からエンジニア・社内SE・情報システム部門への転職活動で有利になる
- 在職中に取得することで社内でのセキュリティ担当者として活躍できる
特にIT未経験から転職を目指す方にとっては、プログラミングスキルと組み合わせることで採用競争力が大幅に高まります。技術力とセキュリティ知識の両方を持つ人材は、現場で重宝されます。
次に目指すべき上位資格
情報セキュリティマネジメント試験を取得した後は、さらに上位の資格を目指すことでキャリアの選択肢が広がります。
| 資格名 | レベル | 特徴 |
|---|---|---|
| 応用情報技術者試験 | レベル3 | IT全般の応用的な知識を問う |
| 情報処理安全確保支援士 | レベル4 | セキュリティ専門家として登録できる国家資格 |
| CompTIA Security+ | 国際資格 | グローバルに通用するセキュリティ資格 |
セキュリティエンジニアやセキュリティコンサルタントを目指す場合は、情報処理安全確保支援士(登録セキスぺ) が最終目標として定番です。
まとめ
情報セキュリティマネジメント試験は、IPAが実施するレベル2の国家資格で、IT初心者でも挑戦しやすい難易度と高い合格率が特徴です。
2023年のCBT移行により通年受験が可能になり、自分のペースで受験計画を立てやすくなりました。
過去問を中心とした学習を1〜2ヶ月続けることで、しっかりと合格を目指せます。
取得後はエンジニア転職や社内セキュリティ担当へのキャリアアップに活かせるほか、さらに上位の資格へのステップアップにもつながります。